2020.12.24 | HOW TO

メガネがずれる原因を解消!わずかな違いで掛け心地が劇的に変わる

メガネを掛けている人の中には、メガネがずれてきて困っている人が多いのではないでしょうか。メガネが少しでもずれてくると、気になって仕事や作業に集中できないことや、目が疲れやすくなったり、頭痛や肩こりの原因になったりすることもあります。早く原因を突き止めて問題を解消しましょう。わずかな違いで掛け心地が劇的に変わる場合もあります。この記事では、メガネがずれる原因、対処方法について解説します。

メガネがずれることで起こる不具合

メガネがずれてくると、掛け心地が悪くなり不快に感じるだけでなく、悪い影響が出てくる可能性があります。例えば、メガネがずれると顔とメガネのバランスが悪くなり、見た目の印象も悪くなりがちです。人によっては老けて見えたり、だらしない印象を与えたりすることもあるでしょう。さらに、黒目がレンズの中央の位置に収まっていないと、相手からは上目遣いや見下ろしているように見えることもあります。普段から身近で接している人なら気にならない程度でも、はじめて会う人には大きなマイナスイメージを与えてしまうかもしれません。

また、レンズの見え方が悪くなる場合もあります。メガネのレンズは、中央部分に瞳の位置を合わせることで、性能が発揮できるようになっているのが特徴です。そのため、メガネがずれるとレンズの端のほうで見ることになり、測定した通りの矯正視力が発揮しにくいでしょう。さらに、メガネがずれるとレンズがまつ毛や頬に当たりやすくなり、レンズが汚れる原因になります。特に、女性の場合はマスカラがレンズに付着したり、メイクが取れてしまったりすることも多くなるでしょう。

その他、メガネはレンズと目の距離、レンズと目の角度によって見え方が微妙に変わる場合があるため、メガネがずれると目が疲れやすくなり、目が疲れてくると姿勢も悪くなって頭痛や肩こりにつながりやすいでしょう。

メガネがずれる原因は何?

ここでは、メガネがずれる4つの原因について解説します。

1.メガネのサイズが合っていない

メガネがずれる原因の1つ目は、眼鏡のサイズが合っていないことです。メガネは、フレームの横幅や鼻パッドの位置、テンプル(耳に掛ける部分)の長さが、それぞれに顔の幅、鼻筋の高さ、耳の位置に合っている必要があります。もしサイズが合っていないとずれやすく、落下しやすいため危険です。メガネフレームの横幅は、顔の幅とほぼ同じサイズに合わせることが大切になります。広いと外れやすくなり、狭いとこめかみを圧迫する可能性もあるでしょう。テンプルの長さは、耳にちょうど掛かる適切なサイズであることが重要です。

テンプルが短すぎると耳にしっかり掛からず、長すぎても耳の上に乗っているだけになってしまい、メガネの重量をうまく支えることができません。鼻パッドは、鼻にピッタリとフィットしている必要があります。また、目がレンズの中央部にくるように、目とレンズとの距離が近すぎず遠過ぎず適切な距離に固定できることも大切です。メガネのサイズは、「ボクシング・システム」という表記方法で「レンズの横幅」「ブリッジの幅」「テンプルの長さ」が記載されているので、自分の顔のサイズにあっているか確認すると良いでしょう。

例えば、「53□17-140○33」という表記ならレンズ幅が53mm、ブリッジ幅が17mm、テンプルの長さが140mm、天地幅が33mmという意味です。フレーム全体の横幅はレンズ幅の2倍とブリッジ幅を合わせたサイズになります。

2.鼻パッドの摩擦が低下している

2つ目の原因は、鼻パッドの摩擦力の低下です。メガネは、鼻と両耳で支えて正しい位置に固定するようつくられています。耳は、テンプルを掛けることで固定できますが、鼻は鼻パッドで支えているだけです。したがって、鼻パッドが鼻にフィットしていたとしても、鼻パッドの樹脂やゴムが劣化してくると、摩擦力が低下してメガネの重量を支えられなくなり、ずれ落ちてしまいます。

鼻パッドは、常に鼻に接しているので皮脂や汗、化粧品などの影響を受けやすいパーツです。レンズやフレームのように拭いたり洗ったりする機会が少ないことも、劣化しやすい原因になっています。プラスチックフレームのメガネには、樹脂やゴムの鼻パッドが付いていないものもありますが、直接肌に触れているのでプラスチック自体が劣化してずれやすくなるケースもあるのです。

3.メガネが変形してしまった

メガネがずれる原因の3つ目は、メガネの変形です。メガネは、日ごろの使い方のくせなどで変形してしまうことがあります。よくあるのが、メガネを片手で掛けたり外したりを繰り返し行っているケースです。この行為は、片側のテンプル(耳に掛ける部分)やヒンジ(フレームとテンプルの接続部分)だけに負荷が掛かりやすくなってしまいます。そのため、メガネを開く角度が変わったり、鼻や耳に掛かる力のバランスが崩れたりしてしまうのです。

風呂やサウナにメガネを掛けたまま入ることもメガネが変形する原因の一つといえるでしょう。熱の影響で本体が変形することがあり、石けんの成分でヒンジ部分のネジが錆びることもあります。ネジが錆びるとフレームとテンプルをしっかり固定できなくなるため、メガネがずれやすくなるのです。また、メガネを掛けたまま横向きやうつ伏せに寝るのが原因で、メガネフレームに負荷が掛かり、テンプルや鼻パッドの角度が変わってしまうことがあります。鼻で支える位置が変わったり、両方のテンプルに掛かる重量のバランスが崩れたりして、正しい位置に固定できなくなるのです。

4.フィッティングがしっかりできていない

メガネがずれてしまう最後の原因は、メガネの購入時にしっかりとフィッティングができてないことです。フィッティングは、顔の形にしっかりとフィットするようにメガネを調節する作業になります。具体的には、テンプルの開き具合や鼻パッドの角度を調節して、鼻と両耳の正しい位置でメガネを支えられるようにしているのです。フィッティングがしっかりできていないと、メガネを掛けているうちにだんだんずれてくる現象が起こりやすくなります。

購入後、すぐにメガネがずれるようになった場合は、購入時にしっかりとフィッティングができていなかった可能性が高いでしょう。購入時はしっかり固定できていても、時間の経過とともにずれるようになった場合は、使用時のくせなどによって変形し、微調整が必要な状態になっている可能性があります。

メガネがずれるときの対処方法は?

最後にメガネがずれるときの対処方法を紹介します。メガネのずれを解消するには、何が原因かを知ることや、原因に合った対処方法が必要です。メガネのサイズが合っていない場合は、メガネのパーツを調整することで多少はずれを少なくすることはできますが、根本的な解決にはなりません。一度、新しいメガネを購入することを検討してください。鼻パッドの摩擦が低下している場合は、鼻パッドを新しいものに交換することで解消することができます。

ただし、鼻パッドが一体化したタイプのメガネは鼻パッドの交換ができません。この場合も、新しいメガネに交換したほうが良いでしょう。メガネが変形した場合は、変形した部分を直したり再調節したりすることで解消することができます。フィッティングがしっかりできていない場合は、メガネを購入した店でフィッティングをやり直してもらいましょう。メガネの調節が必要な場合は、メガネ店に依頼することをおすすめします。なぜなら、自分で調節することも可能ですが、自分でフィッティングをやり直すと、原因に合った調整ができない可能性があるからです。

メガネがずれる原因は一つとは限らず、複数の原因が絡み合っている可能性もあります。部品を交換したり、本体を曲げたりする作業も必要になるため、原因の特定も含めてメガネ店に任せたほうが安心です。フィッティングやネジなどの部品交換は、無料もしくは部品代だけでやってもらえることが多いため、購入した店でなくてもメガネの専門店なら対応してくれます。

ずれる状態を放置しないことが大事

メガネのフィッティング(調節)がしっかりできていれば、よほど激しい動きをしない限り、日常生活でメガネがずれることはほとんどありません。メガネが頻繁にずれる場合は何らかの問題が起こっている可能性が高く、メガネを再調節することで解消できるケースも多いです。そのままの状況を放置せず、購入したメガネ店もしくは、最寄りの「OWNDAYS」に相談することおすすめします。

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