2021.12.29 | HOW TO

メガネを洗浄するときのポイントって何?洗浄方法を理解しよう

メガネは毎日のように使うため、レンズにはどうしても汚れがついてしまい、レンズを拭いて対処されている方が多いと思います。クリーンな視界を維持するには、適度に洗浄することが欠かせません。しかし、誤った洗い方をするとレンズやフレームに傷をつけてしまうこともあるため、注意が必要となります。ここでは、メガネを洗浄する際の適切な方法について紹介していきます。

メガネが汚れる原因を知ろう

メガネが汚れる原因は複数あります。たとえば、レンズの外側につきやすい汚れとしては、指の皮脂や雨や雪、花粉やほこり、髪の毛などが挙げられます。メガネがずれたときなど、正しい位置に直すためにレンズを固定しているリムのあたりを持つことがあるでしょう。このとき、指がレンズに触れてしまい、皮脂がつくことがあります。また、雨や雪が降っているなかを歩くと、傘をさしていてもレンズが濡れることがあります。このとき付いた雨や雪が蒸発する際、含んでいた成分が残って汚れになるのです。

さらに、空気中を舞っている花粉やほこりも、気がつかないうちにレンズの表面に付着して汚れることがあります。長い前髪やサイドの髪がレンズに触れて整髪料や油分がつくことも、汚れる原因のひとつです。レンズの内側につきやすい汚れとしては、まつ毛の油分やマスカラ、涙、顔の汗や皮脂などが挙げられます。まつ毛は目に入らないようにほこりやゴミの侵入を防いだり涙の蒸発を防いだりする役割があり、一定の油分を含んでいます。そのため、メガネがずれたときなどにレンズがまつ毛に触れて油分が付着すると、汚れになるのです。女性の場合は、まつ毛についたアイメイクやマスカラで汚れることもあるでしょう。
また、瞬きをした際に涙が飛んでレンズにつき、乾いたときに成分が残って汚れるケースもあります。

メガネを洗浄する方法

メガネは、適切に扱わなければレンズを傷つけてしまうことがあります。そのため、洗浄するときも注意が必要です。汚れたからといって、ティッシュやハンカチで乱雑に拭きとるといったことをしてはいけません。ここでは、メガネを洗浄するときの適切な方法を紹介していきます。

メガネを洗浄する際に必要なもの

メガネを洗うときは、中性洗剤、洗面器、ティッシュかタオル、メガネ拭きが必要です。このほかに、メガネが曇るのが気になる人はメガネクリーナーや曇り止めを用意すると良いでしょう。中性洗剤は、一般的な台所用洗剤やおしゃれ着用洗剤などで構いません。ほかに、酸性洗剤やアルカリ性洗剤もありますが、メガネの洗浄には向いていません。なぜなら、洗浄力が強力なため、レンズやフレームを傷めたりレンズ表面の被膜コートを剥がしたりする恐れがあります。

多くの場合、メガネについている汚れはそれほど頑固にこびりついているものではありません。そのため、洗浄力がマイルドな中性洗剤で十分に落とすことが可能です。洗面器は、なかに水と洗剤を入れて洗うために使用します。深さがあり、なかにメガネが入るサイズであれば、ほかの容器でも代用可能です。ティッシュやタオルは、メガネの水分を拭きとるのに使います。タオルを使うときは、レンズを傷つけないように柔らかい素材のものにしましょう。水と洗剤だけでも汚れは落ちますが、その後にメガネ拭きを使って拭きとると、より細かな汚れが取りのぞけます。メガネ拭きは普段使用しているもので構いません。

さらにピカピカに仕上げたい、曇らないようにしたいというときに良いのがメガネクリーナーや曇り止めを使用することです。これらは、必要に応じて用意すると良いでしょう。

メガネを洗浄するステップ

それでは、実際にメガネを洗うステップを紹介します。まずは、洗面器のなかに水を溜め、そこに中性洗剤を数滴たらしてしっかり泡立てます。お湯はレンズのコーティングを剥がす恐れがありますので、必ず水を使います。また、洗剤は少量で十分に汚れを落とせますので、たくさん入れる必要はありません。入れすぎると泡立ちすぎて洗い流す際に面倒です。よく泡立てたら、なかにメガネをいれてフレームを優しくゆすぎ、汚れを落とします。その後、メガネを取り出し、気になる汚れの部分をこすり洗いしましょう。このとき使うのは、指の腹です。スポンジなどを使う必要はありません。

決して力を入れず、泡をクッションにして優しく洗うことが大切です。ゴシゴシこすったり、爪を立てたりするとレンズを傷つけることがあるので注意しましょう。洗い終えたら、流水で流します。泡が残っていると、フレームのサビなどの原因となりかねませんので、細かい部分までしっかり洗い流すことが重要です。泡がきれいに落ちたら、ティッシュやタオルを使って水分を拭きとります。このとき、ゴシゴシと拭いてはいけません。優しく押さえるようにして、水分を吸い取るのがポイントです。水分が残っていると傷みの原因となりますので、細部までよく見て残さず拭きとりましょう。

その後、必要に応じてレンズクリーナーや曇り止めを使います。クリーナーは帯電防止効果があり、静電気によってほこりがレンズに付着することを防いでくれるので、きれいな状態を維持しやすくなります。また、寒くなってくると、外から室内に入ったときや熱い物を食べるときにメガネが曇って困るということも多いでしょう。曇り止めを使用すれば、やっかいな曇りを防いで快適に過ごせます。

超音波洗浄機を使用してメガネを洗浄するときのポイント

常時メガネを使用していて汚れやすい、なるべくきれいな状態を維持したいという人は、超音波洗浄機を活用するのも良い方法です。これは、超音波の振動によって微細な気泡を発生させ、気泡が壊れるときの衝撃で汚れを落とすというものです。水と洗剤でこすり洗いしただけでは落ちない、入り組んだ場所の汚れもきれいに落とすことが可能です。メガネのほかに、アクセサリーや時計の金属ベルトなどの洗浄にも利用でき、5,000円程度からあるので購入してみるのも良いでしょう。

超音波洗浄機でメガネの洗浄をするときは、ほかに水と中性洗剤、拭きとり用にタオルなどの柔らかい布を用意します。手洗いのときと同じように、洗剤は必ず中性のものにし、お湯を使ってはいけません。洗浄するときは、まずお水を既定の量まで入れます。中性洗剤は必ずしも要るわけではありませんが、汚れが気になるときは1~2滴たらします。次に、レンズを上にしてメガネを入れましょう。これは、レンズを下向きに置くと、直に振動が伝わって傷むことがあるからです。メガネを入れたら、時間を設定して洗浄を始めます。基準は180秒ですが、最初は一番短い時間をセットして様子を見ても良いでしょう。

洗浄時間が終わったら、取り出し、流水でよく洗い流します。中性洗剤を使ったときは、特にしっかり洗い流すことが必要です。その後、柔らかい布を使って細部まで水分を取りのぞきます。あとは、必要に応じてメガネクリーナーや曇り止めを使用するといいでしょう。なお、1度使用した水は汚れていますので、洗浄するたびに水を取りかえましょう。

メガネを洗浄するときの注意点

メガネを洗うときは、いくつか注意すべき点があります。まず、レンズのコーティングが剥がれ落ちる恐れがあるためお湯は使わないようにしましょう。また、使用しているメガネのフレームがセルロイド製なのであれば、アルコール成分が含まれたレンズクリーナーを使用してはいけません。なぜなら、セルロイドはアルコールに弱く、付着すると白っぽくなるという性質があるからです。べっ甲でできたフレームのメガネは、超音波洗浄機で洗浄できません。

これは、基本的に、超音波洗浄機は金属を洗うためのものだからです。そのため、べっ甲など動物素材でできたフレームのメガネを洗うと、劣化してしまう可能性があります。ジュエリーなどの装飾品がフレームについているメガネも、超音波洗浄機での洗浄は避けるべきです。装飾品が剥落したり、くすんだりしてしまうことがあります。

メガネは劣化しないよう適切に洗浄しよう

日常的に使用するメガネは、皮脂やホコリなどで汚れやすいものです。汚れをそのままにしていると見づらくなるだけではなく、レンズに傷をつけたり劣化を早めたりする可能性があります。メガネを長く使うために、適切な方法で洗浄して汚れをすっきり落とすことが大切です。良好な視界を確保できるだけでなく、メガネを長持ちさせることができます。

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